暑い夏に「温活」?と意外に思われるかもしれませんが、実は夏は体を冷やしやすい季節。冷たい飲み物や冷房、薄着などの影響で、知らず知らずのうちに“内側からの冷え”がたまってしまいます。
体が冷えると、女性にとって大切な子宮や卵巣の血流も滞りやすくなり、妊活やホルモンバランスにも影響が出ることも…。
今回は、夏の冷えから身体を守るための「温活法」をご紹介します。
① 衣類でできる温活:カーディガン・ひざ掛けを上手に使おう
冷房が効いた室内では、首・手首・足首の「三つの首」を冷やさない工夫が大切です。
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薄手のカーディガンやストールを1枚バッグに忍ばせて
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膝掛けで太もも~膝を温める
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足首ウォーマーや靴下で足元からの冷えをガード
体感温度が高くても「お腹と足首」は冷やさないよう意識すると、巡りがぐんとよくなります。
② 食べ物で内側からポカポカに
冷たい飲み物・スイーツは控えめに。薬膳では「冷たいものは脾胃(胃腸)を傷めて気を消耗する」とされています。
おすすめの食材はこちら:
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生姜・ねぎ・しそ:体を温め、巡りを良くする
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かぼちゃ・にんじん・玉ねぎ:胃腸をいたわり温める
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もち米・黒豆:脾を補い、元気と血を養う
冷たいものをとるなら「常温に近づける」「温かい汁物を添える」など、ちょっとした工夫で内臓の冷えを防げます。
③ ゆるやかな運動で血行促進
冷えの元になる「巡りの滞り」は、軽い運動で予防できます。
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朝夕のウォーキング
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階段の昇り降り
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寝る前のストレッチやヨガ
特に股関節まわりをゆるめる動きは、子宮・卵巣の血流アップにもつながります。涼しい時間帯に、無理なく体を動かしてみましょう。
④ 夏でも「湯船に浸かる」ことが大切
暑いとついシャワーだけで済ませがちですが、湯船に浸かることで全身の巡りが整います。
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38〜40℃のお湯に10〜15分
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入浴剤や精油(ラベンダー・ジンジャーなど)でリラックス効果も◎
汗をじんわりかくことで、内側からのデトックスにもなります。
まとめ:夏の「冷え」は秋・冬の体調にも影響します
夏は「陽の気」が最も盛んな季節ですが、冷房や冷たいものの摂りすぎで、体は案外「冷えて」います。
秋冬に風邪をひきやすかったり、疲れがとれにくかったりする人は、実は「夏の冷え」を引きずっていることも。
小さな工夫を積み重ねて、夏こそ温めて巡らせることを意識してみてくださいね。