前回のブログでコーヒーやお茶に含まれるカフェインと妊活の話を書きました。
適量のカフェイン摂取は利尿効果でむくみを取ってくれたり、集中力を高めたり、糖尿病の予防効果まであるといわれています。栄養ドリンクにも入っていますし、風邪薬にも入っているんですよ。解熱鎮痛薬の効果を高めてくれるのです。
さて、女性はいろいろと食べ物にも気をつけて、妊活中は甘いケーキも控えめにし、大好きなお酒も絶ち日々努力をされています。女性のからだの中に赤ちゃんを宿すわけですから当然といえば当然かもしれませんが、どうしても男性は女性ほど意識が強くない人が多いのではないでしょうか?
今日はコーヒーを飲まれる男性も多いのでカフェインの与える不妊への影響について調べてみました。
カフェインで精子の運動率が活発になる?
2003年 ブラジルサンパウロ大学研究チームによるコーヒーを飲んでいる人と飲んでいない人男性750人を対象に調査を割いた結果コーヒーを飲む男性ほうが精子が機敏に動くという結果報告があります。
また、泌尿器科医で男性不妊症専門である 小堀義友医師の友人であるアメリカ人医師の研究では、カフェイン摂取で精子の働きが良くなる一方受精率は低かったという結果が報告されているとのことです。
神戸にある英ウイメンズクリニックさんによると、「コーヒーとカフェイン摂取が男性不妊に与える影響:システマティックレビュー」からコーヒーは精子所見、精子のDNA損傷、妊娠率においてほとんどの報告で影響がないとのことです。ただ中には2つほど運動率を上げるという報告もあったそうです。
DNA損傷については結果がまちまちで、コーヒーを毎日飲んでいたほうが損傷を認めたという報告もあるが、毎日飲んでいたほうが良かったという報告はないようです。
精子数に関してもコーヒーを飲むことで数を減少させるという報告はないようです。
妊娠率では、決められた期間内でコーヒーを1日に3~7杯飲む人は、3杯以下の人に比べて0.8倍、8杯以上飲む人は0.6倍。3杯以上飲む日値は0.85倍であったという報告もあるようです。
まとめ
男性がコーヒーを1日にたくさん飲むことで、妊娠までの期間を延長させたり精子のDNA損傷のリスクがあるようです。
女性同様に飲みすぎないことに注意していただけるとよろしいのではないでしょうか。
参考:
http://Coffee and caffeine intake and male infertility: a systematic review