今日のお客さまは由佳さん31歳。
フルタイム社員として働きながら家事もこなしています。
帰宅後の夕食の準備がしんどい時は炒め物や総菜の揚げ物ですませてしまうというお悩みです。
油って太りそうで。
揚げ物もできればおうちで料理し揚げたてを食べれるといいんだけれどね。
どうしても揚げてから時間がたつと油が酸化して「過酸化脂質」に変わり体を酸化(老化)させてしまうのよ。
なるべく家で揚げるようにしてみます。
炎症作用や血を固める凝固作用があるから摂りすぎには注意しましょうね。
代表はオリーブオイルよ。あと、米油もいいわね。
健康のために積極的に摂ってほしいのはオメガ3と呼ばれている亜麻仁油やえごま油なの。
みなさんの中には油って「太りそう」「体に悪そう」「なるべく摂らないでおこう」「ダイエットの敵」なんてイメージされている方も多いと思います。
油って私たちの体にとって悪いものなんでしょうか?
脂質の主成分「脂肪酸」のはたらき
① 私たちの体を作っている細胞膜は脂質でできています。
② 三大栄養素の1つ
人間の生命維持や身体活動などに欠かせないエネルギー源
③ ホルモンの生成に関係(女性ホルモンの原料にもなります)受精能力や体温調節にも必要です。
④ 脂溶性ビタミン類(A、D, E, K)を体内に吸収するのに必要です。
飽和脂肪酸 ココナツオイル バター ラード ヘッド
体内で合成できます。固まりやすい。牧草牛からつくるグラスフェッドバターの「バターコーヒーダイエット」が話題になりました。
熱に強く酸化しにくいので加熱料理にむいています。
不飽和脂肪酸 オメガ9(オリーブオイル キャノラー油) オメガ6(サラダ油) オメガ3(亜麻仁油 えごま油 青背の魚)
固まりにくい。熱に弱く酸化しやすい。冷たい料理にむいています。
オメガ6の炎症作用はアレルギーの原因を引き起こすことがあります。血液凝固作用は心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。
オメガ3は体内でEPAに変わりさらにDHAへと変化します。
EPAは抗炎症作用、血液をサラサラにする作用があります。
DHAは脳細胞、目の網膜細胞、精液を作ります。
トランス脂肪酸 悪い油の代表選手 ショートニング マーガリン コーヒーフレッシュ 菓子パンなど
常温で液体の植物油に水素添加をしてつくられた工業由来の油です。
マーガリン、ファットスプレット、ショートニング、およびこれらを用いた加工食品に含まれています。
老化、がん、心臓病などのリスクがあります。排卵障害、受精などにも害を与えます。
あっこ先生からのメッセージ
脂肪は摂りすぎると肥満を招きます。しかし、私たちには重要な役割をしてくれる栄養素です。
体に悪いと言われている油はなるべく摂らないように。
体に良い油でも酸化すれば悪い油に変身してしまうので気をつけてね。