前回、前々回のブログを読んでいただいた方には、ラクトバチルス菌が子宮内の環境を整え、妊娠率を上げてくれることがお分かりになられたと思います。
ブログを読んで、「私もラクトバチルス菌を増やしたいわ」と思われた方もおられると思います。
どうやら、里奈さんもその一人のようですよ。
里奈さんとあっこ先生の話はまだまだ続いています。
いったいどうすればいいのかしら。
ラクトバチルス菌は乳酸菌の一種なんだけれど乳酸菌にもいろいろあるものね。
腸内環境を整える乳酸飲料を飲んでも、必ずしもどれもが子宮内のラクトバチルス菌を
増やすわけではなさそうよ。
だいたい、口から食べたものが腸ならばわかりますけれど、
口と繋がっていない子宮に影響を与えるのも考えにくいですよね。
ラクトバチルス菌を直接内服することで子宮内に届くかどうかはまだ明らかにされていないんだけど
あるクリニック様でラクトフェリンを含んだサプリメントを飲んでいた人の子宮内から善玉菌が多く検出されたという報告があるのよ。
また、腸内細菌に善玉菌が多い人の子宮内には善玉菌が多いんだって。(その逆もしかりです)
もう少し詳しくお話していただけますか?
さて、ラクトバチルス菌を増やすにはどうすればいいのでしょう。
現在クリニックでおこなわれている方法
①抗生剤:悪玉菌をやっつけてラクトバチルス菌が優勢な環境をつくる。
②ラクトバチルス菌の膣剤を使用する。
確かにラクトバチルス菌は増えるが定着しにくい
③ラクトバチルス菌のサプリメントを服用する。
④善玉菌そのものを服用するのではなく、善玉菌の増殖を促したり、活性化させて環境を整える。
オリゴ糖(血糖値をほとんど上げずに腸内で善玉菌の餌となる)をとる 食物繊維をとる
⑤ラクトフェリン(悪玉菌の増殖を抑え、免疫力を持つたんぱく質)をとる
ラクトフェリンには感染症原因菌の静菌作用、抗炎症作用があることでラクトバチルス菌を増加させる
そのことで、妊娠率UP,感染症による流産を予防すると言われています。
あっこ先生からのメッセージ
子宮内や膣内の環境を整えるには、まず腸内環境を整えることが大事です。
腸内環境の良い体は健康状態もいいとも考えられますよね。
まだまだ解明はできておりませんが、健康状態を良好に保つことが妊娠しやすいからだであり、病気を遠ざける体なのです。
食生活や睡眠、運動、排泄を見直して生活のリズムを整えましょう。
ストレスは溜めこまないことも大事ですね。
食材は発酵食品をたくさん食べましょう。
納豆、味噌、キムチ、ぬか漬け、麹、ヨーグルトなどなど。
ぬか漬けは自分の手で漬けたもの、あるいは自分のお母さんの手作りのぬか漬けが市販のものよりいいそうです。
なかなかそこまでは手が回らないと思うので買ってくださいね。
ヨーグルトは乳製品を日本人が食べることの賛否はありますが、ヨーグルトの上積み液は乳酸菌でいっぱいだそうです。
腸内フローラーを整ったかどうかは、毎日の排便観察で自分でも状態を知ることができるのでできそうですよね。
ぜひ、やってみてくださいね。