「妊娠力」つまり「授かる力」をつけるということは、普段元気に生活できるエネルギー以上に3,000g近い赤ちゃんを育むエネルギーや血や栄養を余分に蓄えることが大事です。
そして、中医学では子宮や卵巣は「血」が司っており、血が不足なく、また流れが良いことでその力が十分に発揮されると考えられています。
あっこ先生の姪っ子、凛ちゃんのおうちの庭の牡丹の花がきれいに咲きました。
牡丹は今の時期に切らないのが良いようですが、あんまりきれいなので切り花にしてあっこ先生のところにもってきてくれました。
毎年、この時期になると庭先に牡丹が花をつけます。
中医学(中国の伝統医学)の考え方では
赤ちゃんを授かる体づくりには、からだを構成する「気」「血」「水」がそれぞれ過不足なく、またスムーズに流れていることが大事です。
「気」生命エネルギー 食物やなどから得られる
「血」血液 その中を流れる栄養、ホルモン、酸素など
「水」血液以外の透明な液体 尿、汗、リンパ液、細胞の中の水分など
「腎精」親からもらった生命エネルギー
これらがバランスよく働くことで体は健康を保てます。バランスが崩れると不調の原因になります。
生理痛、月経不順、不妊などの女性特有の症状もこれらが原因の一つであります。
女性特有の不調には「当帰芍薬散」 「加味逍遙散」 「桂枝茯苓丸」 といった3大婦人薬の漢方薬があります。
そして、そのうちの「加味逍遙散」と「桂枝茯苓丸」にこの牡丹の根が生薬として使われています。
牡丹皮の有効成分は「ペオノール」
・炎症を抑えたり痛みを和らげる効果
・解熱効果
・血流を良くする効果(=*瘀血改善)
・更年期障害の症状を改善する効果
他にも肌荒れ改善、肌の老化防止の効果があります。
牡丹皮が使われている漢方薬
加味逍遙散:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
桂枝茯苓丸:子宮ならびにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、冷え症、更年期障害
また、「腎精」親からもらったエネルギー( これは生殖力に関わる働きをします)を補う牡丹皮が入った漢方薬
六味丸:下半身や生殖器の虚弱
八味地黄丸:腎(生殖機能)の低下
などこのように使われている妊活さん応援漢方です。
*瘀血 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
瘀血・淤血(おけつ)とは、伝統中国医学において、鬱血や血行障害など、血の流れの滞り、またはそれによって起きる様々な症状や疾病を指す言葉である。この前駆状態は血瘀と呼ばれる。
あっこ先生からのメッセージ
立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は百合の花。
まあ、あっこ先生のためにあるような昔からの表現ですが、中国では「百花の王」と言われています。
花言葉は「王者の風格」今では品種改良も進みいろいろな花が楽しめます。
奇麗だけじゃなく、身近で私たち女性のためには有難い牡丹の話でした。