妊活と麦

2021年6月26日

みなさん、麦の秋っていつの季節かご存知ですか?

お米の収穫は夏の終わりから秋、8月~11月ですよね。
麦秋は秋って書くし、実の秋っていうし・・・秋かな・・・

実は、麦は11月頃に種をまきます。
そしてちょうど今頃
初夏の5月から6月の梅雨の直前頃に収穫するのです。

皆さんが大好きなパンやスパゲティ、うどん。

そして、夏の夜の冷えたビール。ひやむぎに麦茶、麦みそ。

麦は、身近な食材でもあり漢方薬のも使われているんですよ。

小麦(しょうばく)
中医学でいう「心」の熱をとります。
イライラを鎮め、おしっこをだして身体を冷やす作用があります。

精神安定にも働きます。

「大棗」と「甘草」と「小麦」で甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)はヒステリーや夜泣きの精神安定の改善の漢方薬です。

不妊で悩む女性の中には高プロラクチン血症が原因のこともあります。

プロラクチンは乳汁ホルモンとも呼ばれ、母乳の分泌を促進するホルモンです。生理や排卵を抑える働きがあるのです。だから、出産後は母乳を赤ちゃんに与えている間は生理が起こりづらくなりますよね。

妊娠をしていなくてもプロラクチン値が高いことがあります。胸が張ったり乳汁が出たりして、生理がなくなったり、排卵がなくなったりして不妊の原因になるのです。

麦芽には退乳の効果(乳汁分泌の消退・乳汁の再吸収)が古来より認められていて、断乳をしたいときや不妊の原因である高プロラクチン値を抑えたいときに麦芽を炒った「炒り麦芽」を飲むことでプロラクチンの値を改善します。

みなさんが、暑い夏 「麦茶」や「ひやむぎ」「そうめん」などを食べたくなるのは火照った身体を冷やすために体が求めているのですね。

暑い夏の夜、仕事の後やお風呂上りのビール!
そうなんだ!身体が求めているんだ!
身体のほてりをとり、喉の渇きを潤す。

しかし、冷え症の人は飲みすぎにご注意あれ!

そして、妊活中の方もアルコールは控えてね。

  • この記事を書いた人

あっこ先生

森川彰子:薬剤師・中医健康養生士・予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士 和学薬膳®博士・JNFビジネスサプリメントアドバイザー・子宝カウンセラー

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