妊活ごはん 麺類はお蕎麦がいいわけ GI値、糖質、カロリーから考えてみました

こんにちは。

妊活中のお客さまにお食事の内容をお尋ねすると、パスタやうどん、ラーメンなどの麺類を召し上がられる方が多いようです。何と言ってもお昼ご飯のメニューには麺類は手ごろですよね。暑い季節にはお素麵や冷や麦はのど越しがよく食欲がなくてもこれならば食べれるという人もおられると思います。

麺類の原料はパスタやラーメン、うどん、素麺、冷や麦は小麦粉です。麺類のほとんどのものは小麦粉でできていますね。蕎麦はそば粉。十割そばはそば粉のみですが、蕎麦にも小麦粉をつなぎに使う場合がほとんどです。

麺類に小麦粉が使われるのは、水を加えて練り上げていくことで小麦粉に含まれているグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が水を吸収することで絡み合いコシのあるグルテンができ、これにより粉と粉がくっついて麺を作ることができるからです。

そば粉にはグルテンが含まれていないので、そば粉だけだとキレイにくっつかず粉同士がバラバラになってしまうので、つなぎとして小麦粉を加えてグルテンを発生させ、粉同士をくっつけて麺状にしているのです。

 

妊活ごはんに麺類ならばうどんやパスタより蕎麦がいい理由

そば粉にはグルテンが含まれないから

①小麦粉製品に含まれるグルテンがたくさん体内に入ると免疫反応を起こして、脳や腸に「炎症」をおこすリスクが高くなります。

特にグルテンに耐性のない人がたくさん食べることで、腸に炎症をおこし「セリアック病」という疾患になることもあります。症状としては腹痛や下痢、便秘、お腹にガスがたまったりします⇒

セリアック病と不妊の報告は数件ありますが、最近では不妊とは関係がみられないという報告もあります。

②グルテンは食後血糖値を上げやすい ⇒ インシュリン抵抗性になるとホルモンのバランスが乱れ不妊のリスクが高くなります。

小麦粉は表皮や胚芽が取り除かれて糖質がほとんどである

①血糖値を上げやすい⇒不妊のリスクが高くなる

②カロリーが高い⇒ 肥満の原因になる。肥満は不妊のリスクが高い

麺類のカロリー・糖質・GI値の比較

蕎麦はうどんやそうめんに比べてカロリーは高いが、パスタなどに比べてはカロリーは低い。

GI値においては麺類のなかでは低いので、食後血糖値の急上昇の少ない食品であることがわかります。

血糖を下げる働きのあるインスリンは排卵に関わるとても重要なホルモンです。血糖値が急激に上がり下がりを繰り返すことで、インスリンの感受性が低下しインスリンの効き具合が悪くなるインスリン抵抗性が起こります。インスリン抵抗性は肥満や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関連しており、これらは排卵障害を招き不妊の原因になります。

妊活をされている方は、特にGI値の高い食品は控えめに摂るようにしていただきたいと思うことから、麺類を食べるならば、麺類の中でもGI値の低いお蕎麦がおすすめです。

 

蕎麦にはルチンという成分が含まれています。血圧を下げ、抗酸化作用があります。卵の老化予防にもいいですね。

ただ、蕎麦は体を少し冷やすので食べすぎには注意しましょう。

温かいお蕎麦を食べたり、体を温めるネギや生姜、ワサビ、大葉、みょうがなどの薬味と一緒に食べるのもいいですね。

 

 

  • この記事を書いた人

あっこ先生

森川彰子:薬剤師・中医健康養生士・予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士 和学薬膳®博士・JNFビジネスサプリメントアドバイザー・子宝カウンセラー

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