子宮内膜が薄いのですが、厚くする方法は?

由佳さんは31歳。フルタイム正社員として働いています。夏の冷房、冬の冷え込みがつらい超冷え症さんです。

今日クリニックで診察を受けたのですが、子宮内膜が薄いと言われました。

それで今日からお薬を飲むことになったんです。

由佳さん
あっこ先生
そうなのね。受精卵にはふかふかのお布団である子宮内膜が必要ですからね。
私、いつも子宮内膜が薄めなんですけれど、どのくらいの厚さがあればいいのでしょうか。
由佳さん
あっこ先生
そうね。病院によって目標の厚さは違うようだけど、8mm以上が望ましいとするところが多いようね。
へぇ、そうなんですね。

お薬はもらっているのですが、日常生活でなにか厚くする方法はありませんか?

由佳さん
あっこ先生
由佳さんは冷え症がきついのでまずは冷えの改善をしましょう。

血の巡りを良くすることで、子宮内膜に栄養やホルモンが行きわたらせることができて内膜も厚くすることにつながるからね。

 

湯船に毎日浸かるとか、足首が隠れる靴下を履く、体を動かす、それに食べ物にも体を温めてくれるもの、血流を良くしてくれる栄養素を含むものがあるわね。

なるほど。結構身近なところからできることがありそうですね。
由佳さん
あっこ先生
今日からでもはじめられそうでしょ。まずは、できるところから始めてみましょうか。

 

子宮内膜が薄い原因には

①冷えによる血行不良 ②黄体機能不全 ③加齢などが考えられます。

 

黄体機能不全とは、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下し、着床や流産といった症状を招くことです。

黄体ホルモンとは卵胞という卵子の入った袋から卵が排出(排卵)した後に、卵胞が黄体化して出すのが黄体ホルモンです。

このホルモンが子宮内膜を着床しやすい状態にするのです。

このことから、いい卵からはしっかり黄体ホルモンが作られると考えられ、子宮内膜を厚くするにはいい卵をつくっていくことが大事だということですね。

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あっこ先生からのメッセージ

子宮内膜の厚さの平均値は

*月経後1mm  (月経後は1日に0.5~1mmずつ厚くなっていく)

*排卵時 8~10mm

*着床時 10mm以上が望ましい

妊娠率は 8mm 53.1%  16mm 77%

出産率は、8mm 44.9% 16mm 67.6% という報告があります。

子宮内膜を厚くすること、質の良い卵を作るために血流を良くし、細胞の老化を防ぐことが大切ですね。

抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを含んだ食材を摂りましょう。

甘いおやつを食べるならば、間食にナッツ類を食べてみてはいかがでしょう。

血流を良くするために、不飽和脂肪酸であるEPAやDHAを豊富に含む青背の魚もおすすめです。

また、アミノ酸の一種であるアルギニンを含んだ食べ物もおすすめです。

アルギニンには血流を改善して性機能をアップさせる働きがあります。

海老や鶏肉、納豆、高野豆腐などにも含まれていますよ。

疲労回復、免疫力を高める効果もあるので、ぜひ食事に取り入れてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

あっこ先生

森川彰子:薬剤師・中医健康養生士・予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士 和学薬膳®博士・JNFビジネスサプリメントアドバイザー・子宝カウンセラー

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