今日のカウンセリングは由佳さんです。
おりものが出るようになってきました。
おりものとは何か
子宮頚部や子宮内膜などの子宮や膣からでる分泌物です。
膣のうるおいを保ち、酸性の分泌物で子宮内に細菌が侵入しないように守っています。
おりものの分泌量は年齢や月経周期によって変化します。
年齢によるおりものの変化
初潮~20歳ころまでは女性ホルモンの分泌が不安定。おりものは女性ホルモンの分泌量によって変化する。
20歳ころから30歳代にかけては女性ホルモンの分泌量が増えるに伴っておりものの量も多くなります。
40歳代になって女性ホルモンの分泌量が減ってくるとおりものの量も減ってきます。
閉経後は卵胞ホルモンがほとんど分泌されなくなるのでおりものも分泌されなくなります。
月経周期によるおりものの変化
①月経直後 【量】 少 【におい】少し強め 【状態】水っぽい さらりとしている 【色】茶~褐色
②排卵期 【量】 多 【におい】少 【状態】ゼリー状よく伸びる (卵白のよう) 【色】透明
③排卵後 【量】 少 【におい】少 【状態】ドロっとしている 粘り気がある 【色】白濁 下着につくと黄色っぽくなることも
④月経前 【量】 多 【におい】少し強め 【状態】ドロっとしている 【色】白濁
注意したいおりものはどのようなのものか
病気が原因でおりものの量が増えたり、臭いにおいがしたり、色がついたりします。
細菌による感染症の場合は黄色っぽく、膣部のびらんではおりものに血が混じることもあります。
クラミジア感染症などは不妊症の原因になることもあるので異常を感じたら早めに受診しましょう。
・カッテージチーズのように白くてボロボロしている 膣カンジダ症 外陰部にかゆみあり
・黄~黄緑色 泡が混じることあり 臭いにおい 膣トリコモナス症 外陰部にかゆみあり
・白~黄色っぽい 膿状のこともあり 性器クラミジア感染症 淋菌感染症 発熱 下腹部の痛み
中医学では原因をこう考えます
湿熱:生臭い乳白色 黄緑色の悪臭 月経時、産後の外陰部の不潔、夫婦生活による湿邪の侵入 飲食の不摂生
肝鬱湿熱:黄色あるいは白色粘っこい 悪臭 ストレス、過労
脾虚:臭気のない粘りのある白色 飲食の不摂生 過労 虚弱
あっこ先生からのメッセージ
人によりおりものの量やにおいは違います。下着におりものがついたままにしていると、パリパリになったり酸っぱいにおいがすることもあります。おりものシートを長時間使用することでかぶれることもあります。お湯で洗いなおしたり、こまめに汚れた下着は取り換えましょう。量やにおいが気になるからと言って洗いすぎると膣の自浄作用を低下させてしまいます。
おりものを観察することで排卵時期を知る目安や体調を知るバロメーターになりそうですね。