妊活と口腔ケア(虫歯や歯周病って胎児に影響するの?)

4月18日は「良い歯の日」語呂合わせなんですが。

今日は妊活と口腔ケアについてのお話をしましょう。

妊娠中のママの虫歯や歯周病の菌が早産や低体重児出産の原因となることもあります。また、ママのおなかにいるときから赤ちゃんの乳歯の形成は始まっています。赤ちゃんを迎える前に検診や治療を早めに行っておきましょう。

あっこ先生、妊活をするうえで気をつけることって生活習慣を整えることのほかにも何かありますか?
久美子さん
あっこ先生
そうね・・・久美子さんは虫歯の治療は済んでるの?
虫歯ですか?そういえば、ここ何年も痛くないので歯医者さんに行ってないです。
久美子さん
あっこ先生
そう、だったら一度歯医者さんに行って、痛みが出そうな歯はないか、歯茎の状態なども診てもらってね。
へぇー歯医者さん?歯は痛くないんですけどね。
久美子さん
あっこ先生
妊娠したらホルモンの影響で虫歯になりやすいし、つわりでちょこちょこ食べることで小さな虫歯も悪化することがあるのよ。
たしかに・・・痛くなっても鎮痛剤や治療のための麻酔薬なども心配だしレントゲンを撮ることについても考えちゃいますね。
久美子さん
あっこ先生
そうよ。それにね、早産のリスクもあるのよ。それから、子どもの虫歯の原因は家族からの垂直感染。虫歯の原因の「ミュータンス菌」がママやパパなど家族の口の中にいたら無菌状態の口腔の赤ちゃんにうつすことになるの。しっかり口腔ケアしておくことが大事よ。
うわぁ、それは大変だわ。
久美子さん

 

妊娠中に起こりやすい歯のトラブル

①妊娠性歯肉炎:日本人成人の80%以上がかかっていると言われている歯周病。妊娠中のホルモンの影響で悪化しやすくなります。歯茎が腫れたり、歯を磨くと血が出やすくなったりします。原因菌は歯垢の中に隠れているので、妊娠前に歯の歯垢を取っておいたり、毎日の歯磨きを丁寧にしましょう。

②虫歯:妊娠すると唾液が酸性になり虫歯になりやすくなります。つわりで1日に何度も少しづつ食べ物を食べることで、さらに虫歯になりやすくなります。 また、つわりで吐き気をもよおし歯磨きが十分にできないこともあります。

③歯の神経の痛み:妊娠中に歯髄のなかが充血することがあり、それが神経を圧迫して痛むことがあります。

妊活中に歯科検診や口腔ケアをする理由

①妊娠中は歯のトラブルが起きやすい

・口のなかが酸性になりやすく虫歯になりやすい口腔内環境

・ホルモンの関係で唾液がねばつき歯周病、歯肉炎をおこしやすい

・つわりで歯をきちんと磨けない

・妊娠や出産したら、なかなか歯医者に受診する時間がとれない

胎児への影響

妊娠中に虫歯や歯周病の菌の影響で早産(妊娠37週未満での出産)や低体重児出産(新生児体重2,500g未満)のリスクがある。

赤ちゃんへの影響

赤ちゃんの虫歯は生後1歳7か月ごろ~2歳7か月ごろの間に大人からうつしてしまうと言われています。

もともと、赤ちゃんの口のなかは無菌で生まれてくるのです。

箸やスプーンなどの食器や口移し、冷やすためにふぅふぅする行為などでうつしてしまします。

 

赤ちゃんがうまれたら、自分のケアをする時間も取りづらくなります。

このようなことから、できるだけ妊活中に歯の検診と治療は済ませておきましょう。

 

あっこ先生からのメッセージ

妊娠初期の7週目くらいから乳歯の元が14週目くらいから永久歯のもとが作り始められます。

赤ちゃんが生まれる前からのママの健康とケアが大事なんですね。

  • この記事を書いた人

あっこ先生

森川彰子:薬剤師・中医健康養生士・予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士 和学薬膳®博士・JNFビジネスサプリメントアドバイザー・子宝カウンセラー

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