夏も近づく八十八夜♪
2021年の八十八夜は5月1日。
八十八夜とは、立春を起算として88日目にあたる日のことです。ちょうどこの時期は新茶の収穫の時期です。
初物の新茶を飲むと1年間無病息災で過ごせるという言い伝えもあるそうです。
私たちは一日に何度も飲むお茶。赤ちゃんを授かる体づくり(健康な体づくり)に取り入れやすいと思います。
今回は妊活におすすめの茶についてのお話です。
今回は美香さんの相談です。36歳、ぽっちゃり方の冷え症のあるお客さまです。
むくみやすい美香さんには利尿作用、デトックス作用のあるタンポポ茶も良いと思うわよ。代謝をあげてくれるのよ。出産後は母乳の出を良くしてくれるのよ。
妊活中におすすめのお茶の選び方には「安全に飲用できる」「体調を整える効果がある」「欲しい栄養素が含まれる」「リラックス効果が得られる」などの点を考えるといいでしょう。
からだを温めたいとき
妊活中は、子宮をはじめ身体を冷やさないようにしなければなりません。
身体を温める性質のお茶は、茶葉を発酵させて作る紅茶やウーロン茶がありますがカフェインを含みます。
ほうじ茶:茶葉を炒ってつくるほうじ茶のカフェインが含まれる量は少量です。ビタミンCが豊富で、テアニンといううまみ成分にはリラックス効果があります。
黒豆茶:ポリフェノールのアントシアニンには強い抗酸化作用があり卵子の老化を防ぎます。イソフラボンには女性ホルモンと似た効果があります。薬膳では黒豆は補腎作用と言って生殖機能を助ける作用があります。
ヨモギ茶:ヨモギは女性の味方の食材です。身体を温めて、血液の流れを良くしてくれます。腰痛や月経痛を改善してくれ、漢方薬にも使われています。乾燥ヨモギを煮出して、苦味を抑えるために黒糖を加えて飲めばミネラルもとれます。
からだのほてりを鎮めたいとき
緑茶:夏の暑い時など体のほてりを鎮めたいときは、緑茶がおすすめです。でも、カフェインが含まれているので、夕方以降の飲用は控えめにすると睡眠に影響をあたえにくいでしょう。
菊花茶:身体の余分な熱を鎮め水分の代謝も改善してくれます。目の疲れも改善してくれます。(乾燥した菊花は漢方薬としても使用されています。菊花は薬膳食材で検索してみてね)
身体のむくみを改善したいとき
黒豆茶や小豆茶。利尿作用のある食材は体を冷やすものが多いけれど、黒豆は温め、小豆は温めも、冷やしもしない性質を持ちます。
小豆茶:強い利尿効果があります。ポリフェノールは抗酸化作用。食物繊維は便秘解消を期待できます。利用作用が高いので寝る前の飲用は控えたほうが良いですね。カリウムが豊富なので頻尿や下痢になることがあります。腎臓の機能が弱っている人は不整脈が出ることもあるので、常用するというよりむくみがひどい時に飲まれてはいかがでしょうか。
はと麦茶:これもおいしいですよね。ノンカフェインでお子様から年配の方まで好まれるお茶です。シミ、そばかす、イボなど美容にもいいお茶ですが、少し体を冷やすので飲みすぎには注意。体内の老廃物や解毒作用もあるのがうれしい効能ですが、排泄効果が高いので妊娠初期には多飲は注意が必要ということを言われる方もおられます。
トウモロコシのひげ茶もむくみ解消のお茶です。脂肪の分解を助け、全身の緊張を和らげてくれます。妊娠時のむくみ取りに民間薬として使われてきました。
ストレス解消やリラックスしたいとき
ハーブのお茶でちょっとおしゃれな時間を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
ミントティー:香りが気(エネルギー)を巡らしてくれて、ストレス解消。抗菌作用もあります。
カモミールティー:気持ちを落ち着かせ、安眠やリラックス効果と言えば代表選手。ただし、子宮収縮作用があるのでタイミング後から生理までや妊娠中は控えましょう。飲みすぎるとかえってだるくなることも。
ジンジャーティー:からだを温め、代謝アップ効果があります。生姜は漢方薬では健胃薬として使用されます。お茶も胃腸の働きを助けてくれます。
ローズティー:香りの成分のゲラニオールやネロールのは鎮静効果がありリラックスさせてくれます。また女性ホルモンを活性化してくれます。
などなど、ご紹介は一部で他にもいろいろありますよ。
あっこ先生からのメッセージ
お茶といえども、からだを整える働きがある反面からだに合わないこともあります。
たとえば、からだが火照っている人が、ジンジャーティーを飲み続けると余計に体に熱がこもってしまいますよね。
からだに不調が出たときやアレルギーが出たときは飲むのを控えましょう。
あとは、ティータイムを楽しんでいただければな、と思います。